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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[113]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 18:27:34 ID:/vo7YqS+
そうして美鈴の見送り(?)を受けて、紅魔館の門を開く一行。
暗い廊下を歩きながら、慧音はそっと鈴仙に近寄り、事情を説明してくれる。

慧音「(ボソ)今日は妹紅には『サッカーの戦術について講習を受ける』
――という名目で話をしておいてある。 だから悪いが…そう口裏を合わせておいてくれないか」

鈴仙「(ボソ)う、うん…(――って事は、あんまりサイドバックがどうとかこうとか、
私の方から口出ししたら不自然になるかもって事ね。 気をつけなくちゃ)」

そして、三人は無事に図書館に辿りつき―――。

パチュリー「美鈴から話は聞いたわ。 …中々殊勝な考えね、三人共」

鈴仙「今日は宜しくお願いします、パチュリーさん(もう既に顔がニヤついているのは、
指摘すべきなのかしら……?)」

慧音「人里でも名高き賢者の知恵、今日は思う存分堪能させて頂きたく思う」

妹紅「私は正直あんまし難しい事は分からないけど……人生、なんでもチャレンジだしね!」

美鈴が伝令を飛ばしていたお陰か、既にパチュリーの座る書斎には
勉強会の用意が整えられており。
三人分のチェアに、まだ熱い紅茶とシフォンケーキ。そして研修用のプリント3部が用意されていた。

小悪魔「(パチュリー様……張り切り過ぎて、空回りしなければ良いんですが……)」

パチュリー「(何でも、『現代サッカーにおけるサイド攻撃の重要性』について説明すれば良かったのよね。
――はてさて、この子達は…どう育てますかね)じゃあ、始めるわね。
ケーキと紅茶については、遠慮なく食べても良いから」


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