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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[143]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/14(月) 23:01:10 ID:/vo7YqS+
そして、三人が笑顔で帰って行ったのを確認した後に…
一羽のコウモリがパチュリーの眼前へと飛んで来た。
パチュリーは小悪魔を呼び、紅茶を二杯分淹れされて、
一つを自分の手元に、もう一つをその向かいに置くと、
コウモリは向かいの席に飛び立ち――。

レミリア「……随分と余裕だな。 
我が紅魔館の誇る頭脳が、その叡智を安売りするのはどうかと思うのだけれど」

そのコウモリは、人間のような外見の、可愛らしい少女の姿を取る。
彼女――レミリア・スカーレットはどうやら、一連の流れを監視していたようだった。

パチュリー「だって、禁じなかったでしょう?
それに――もし私が一切の情報を封印していたら、貴女は私を評価していた?」

レミリア「しなかった。 ――多分、『敗北を恐れるとは、紅魔の者として恥知らずだ』
とか罵ってたと思うわね」

パチュリー「……でしょうね」

レミリアはクスクス笑い、パチュリーはその小さな唇をニヤリと歪ませる。
そうしてレミリアは丁寧な仕草で紅茶を少しだけ飲み…。

レミリア「――それで良い。 我々は『貴族』。 持つ者は、持たざる者に対して、
施しをしなくてはならないもの。 それが義務なのだから、仕方が無い」

レミリアはごく当たり前、と言わんばかりに傲慢な語り口で話す。
しかし、その口調には侮蔑や蔑視は驚くほどに含まれていない。
それが、彼女にとっての常識だったからである。


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