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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[249]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/19(土) 21:17:30 ID:???
鈴仙「……絶対、ロクでもないような事書いてるでしょ」

射命丸「ど――どうして分かったんですか!? …じゃなくて!
そんな事、ジャーナリズムの神に誓ってする訳が無いじゃあないですか!?」

――そしてその内容が鈴仙にとって大いに不都合な物であるのは間違いなかったらしく。
射命丸は鈴仙の指摘に対して冷や汗を掻きながらのオーバーリアクションで答える。
しかし、中山は新聞記者である射命丸が何か良い情報を握っているのではないかと考えて――。

中山「……なあ、射命丸さん。 俺達、人里の喧嘩騒ぎの原因について調べているんだ。
――何か知っている情報があれば、譲ってくれないか? ――必要ならば謝礼も出すから」

と、交渉に出る事を試みる。

鈴仙「ちょ、ちょっと中山さん! あんましこの天狗さんに恩は売らない方が――」

鈴仙は中山を制止するが、時は既に遅く――、射命丸はしたり顔で鈴仙達に話しかける。

射命丸「いえ、謝礼だなんて。 そのお心遣い、恐悦至極にございます」

射命丸はまず、持ち前の慇懃無礼さを遺憾なく発揮した、大げさすぎる礼を中山に対して行う。
その動作、言葉遣いは共に真摯さが込められてはいたが……それは、自分の欲望に対する真摯さだった。

射命丸「――ですが…そう。 私は憂いておるのですよ。 この人里の現状に」

射命丸は、その透き通った声で鈴仙と中山に滔々と演説を始める。

射命丸「ご存知の通り、人里には流行病の如くに刹那的思想が蔓延し、
力有る者が力無き者を蹂躙する社会になりかけている。
そして、そんな人々を律し導くべき宗教家達はあろうことか、
自分達の欲を満たす為の食い物にしようとしている! 
――そんな状況は、我々が愛する人間達の為にも、許しておけません!」


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0ch BBS 2007-01-24