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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[39]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/12(土) 01:17:15 ID:ao7BawPE
一度は足首の激痛により、浦辺の突破を許した森崎であったが、その痛みを振り切り猛追撃。
森崎を抜いた事で、石崎・高杉に注意を奪われていた浦辺の背後からの奇襲に成功。
森崎は呆気なくボールを奪う事に成功して見せた。

中山「…やはり、あれで終わる男ではなかったか(何故だ? 森崎。 お前は何故こうも――)」

森崎の常人離れしたメンタリティから放たれる執念の一撃は、
技術こそ伴ってはいなかったが、それゆえに無謀であり危険。
ともすれば選手生命すら失いかねないそのプレーに、
中山はかつての自分が持ち、そして大人になると共に失われた「何か」の存在を感じ、戦慄していた。

新田「チッ、もう一度ボールを奪い返せばいいだけの話だろ!」

気の短い新田は、中山と連携する事なく、そこから弾かれたかのように
森崎へと詰め寄るも―――。

森崎「――誰が来ようと、俺様のドリブルは止めさせん!!」

新田「もらったァァァ!!!」

タタタタッ! スッ! ククッ――スッパアアン!!

新田「ぬな――――――ッ!?」

森崎が素早い動きで突破したため、新田のスライディングタックルは空を切る。
その実力差はまさに圧倒的であり、新田は完全に森崎に翻弄された形となる。

森崎「――時間的に考えて、残された攻撃チャンスはこの一回! 新田如きに手こずる俺様ではないぜ!」

実況「ああ〜っと、しかし新田くんのタックルを森崎くん俊敏に動いてかわしましたが…!
しかし、その後にはすぐに中山くんが控えています! 果たして森崎くん、ここを突破出来るか〜!?」


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