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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[444]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/24(木) 23:14:15 ID:???
そして――もう一人の少女はつまらなそうにしっとりとした目線を鈴仙に向けて、
言葉遣いこそ丁寧だが、どこかよそよそしく鈴仙に話しかけて来る。
彼女こそが、地霊殿の主にしてお燐の飼い主でもある覚妖怪の少女・古明地さとりだった。

佳歩「鈴仙さま、お知り合いですか?」

鈴仙「え、ええ。 まぁ…」

鈴仙の背中について来ていた佳歩も、ようやく追いついたのか、
鈴仙の見知らぬ友人たちを見て、疑問を投げかける。

お燐「そうそう! えー……れいせん! れいせんは前にちょっとだけ一緒にサッカーをやった仲でね!
ま、私のトモダチだよ、トモダチ!」

佳歩「そ、そうだったんですね…!(鈴仙さま、私が知らない所でこんな人とも仲良くなってたんだ…)」

鈴仙「(そこまで言う程の仲じゃあないけどねぇ…)」

一緒にサッカーをしたとは言っても、そう長時間試合で一緒だった訳でもないのだから、
正直言い過ぎではないかと鈴仙は思ったが…しかし、ここに突っ込むのも野暮と思い、口を噤むが。

さとり「――お燐。 鈴仙さんは、『そこまで言うほどの仲ではない』…って言っているけれど?」

お燐「が、がびーん! そんなぁ、あたいはショックだよ〜!」

人の心は実況しなければ済まないのか、さとりは会話に口を挟んで来てしまい、
お燐はかなり大袈裟な動作を取って地面にへたりこむ。


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0ch BBS 2007-01-24