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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[450]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/10/24(木) 23:43:09 ID:???
F:地底の財宝について。
さとり「財宝……? ――ああ、お燐から聞いたんですね。
全く、あの子ったら本当にゴシップが好きなんだから…」
鈴仙「(…ぷっ。 外見は可愛らしいのに、仕草は何だか大人ねぇ。
――と、危ない危ない、心を読まれちゃ失礼だしねぇ…)」
さとり「(という心を既に読んでいるのだけど。 まあ、大目に見てあげましょうか…)」
肩をすくめてはあ、とため息を吐くさとりの格好は、
鈴仙よりも年下の少女というよりは、経験を積んだ妙齢の女性のようであり、
その可愛らしいギャップが鈴仙にとっては酷く滑稽に思えた。
(無論、その心境は既にお見通しなのだが…)
さとり「さて、地底の財宝…とは言っても。 私にはおおよそ検討も付きません。
ペットの噂話なんて、聞いても聞きあきるほどに雑多な物だもの。
…ですが、確かに、【地底を奥深く行けば行くほど、貴重な宝物があるだろう】
という事は本当かと。 地底――旧地獄というのは、それほどまでに広大な物ですから」
鈴仙「(旧地獄…! 聞くところだと、非常に危険な所だと言うけれど)」
さとり「……別に、【貴女くらいの妖怪でしたら、地底の浅層…旧都周辺まで行っても、
おおよそ無事に帰って来ることくらいは出来る】と思います。
そして――強力な武器をお持ちの様ですし。 それならば、充分財宝とやらを確かめる力はあるかと」
鈴仙「あ、ありがとうございます…」
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