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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[560]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/30(水) 22:23:16 ID:z+4wDAcw
魔理沙「――くっそぉ〜。 今のはノーカンもう一回! …って言いたい所だが。
今日の所はこの程度にしといてやるぜ」

鈴仙「あら? 何ともみっともない捨て台詞だけど。 そんなんで良いのかしら?」

魔理沙「いいんだよ。 次の勝利が、前の敗北を洗い流してくれる。
敗北を悔やんでる暇があるならば、とっとと帰って次の研究でもしてた方が合理的だ」

生粋の負けず嫌いなのであろう、魔理沙の口調は大変不機嫌そうな物であったが…。
それでも、彼女は決してそれに腐るような人間では無かった。

魔理沙「…ところで。 お前と――そこの後ろで見ている外来人。
二人して日中人里を嗅ぎまわってるって聞いたが。 何か異変でもあったのか?」

鈴仙「――そうそう。 実は……」

そして、魔理沙はそれで勝負はおしまい、と言わんばかりに
再び普段のざっくばらんとした口調に戻る。
まるで勝負を忘れたかのような様子だが…彼女に限って、そうした事は無い筈である。
恐らく、相当の無理をしているのだろう。(当然、事件への好奇心は多々にあるだろうが)
そのため、せめてもの気晴らしにと鈴仙は魔理沙に自分たちの行動の一部始終を語る。
一言一言話すたびに「ほうほう」とか「ふむふむ」とか忙しなく相槌を打ってくれる魔理沙は、
鈴仙にとって意外と良き話し相手だった。

魔理沙「……ふーむ。 だがまあ、私は知らないな。 その…仮面を被った人間達は。
――夜は大体、自宅で研究してるか寝てるかだ」

鈴仙「そう……。 魔理沙も知らないんだ」

魔理沙「悪いな。 だが、情報提供感謝するぜ」


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