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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[571]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/30(水) 23:41:32 ID:z+4wDAcw
C:アンタ、師匠じゃないわね! 正体をあらわしなさい!?

鈴仙「(ち…違う! 特に根拠は無いけどなんかおかしいわ!この方は。 いえ……こいつは、師匠なんかじゃない!?)
――アンタ、師匠じゃないわね! 正体をあらわしなさい!?」

その外見、仕草、口ぶり、表情や視線。
全てが永琳そのものであったが、しかし目の前の女性は永琳ではない。
長年の従者としての感覚から、鈴仙は真っ先にそう口を突いた。

永琳「……はぁ? 何を言っているの、鈴仙。 どこかで悪い薬でも飲んだのかしら?
私は私に決まっているでしょうが。 ……それとも、死よりも酷く惨たらしい目にでも会いたいのかしら?」

鈴仙「ひ、ヒイイ!?」

――しかし、突然突拍子も無い事を弟子に言われた永琳としては流石に愉快な気分になる筈もなく。
その目線は冷たいを通りこして、鈴仙を2、3回程まとめて殺しそうなまでの勢いを放つ。

中山「れ…鈴仙さん!」

その視線の巻き添えを食らった中山はたまらず、鈴仙の肩を掴みヒソヒソ話を始める。

中山「鈴仙さん。 確かにあの永琳さんにはどこか違和感があるのは分かる。
だがしかし、あの言い方で素直に事が運ぶ訳がないじゃないか…」

鈴仙「い、いやぁ…。 ついノリで」

中山「――良いかい、鈴仙さん。 仮にあの永琳さんが偽者だったとして、
それを論理的に証明出来るような何かが無ければどうにもならない。
そうで無ければ、相手の術中に自分から嵌りに行くだけだ」

鈴仙「え、ええ…。 でも、正直言って。 見た目も仕草も口調も。
何もかもが師匠過ぎるから、私もカンでしか物を言えないというか……」


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0ch BBS 2007-01-24