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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
[572]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2013/10/30(水) 23:42:32 ID:z+4wDAcw
中山「――いや、そんな事はないさ。 相手は少しとはいえ、こっちと会話をしたんだ。
もしもあの永琳さんが偽者なら。その中の何処かに、永琳さんらしからぬ決定的なボロがある筈さ。
それこそ、永琳さんならばとても有り得ないような行動をしている筈だ」
鈴仙「師匠らしからぬ行動、ねぇ…」
鈴仙は永琳について想いを馳せる。
常に冷静で論理的であり、永遠亭の頭脳・月の頭脳とまで呼ばれるその聡明さ。
輝夜を溺愛している反面、他者には若干引いたような節がある一方で、
鈴仙には常に厳格。 しかし、それでも鈴仙をここまで導いてくれた恩人でもある。
永琳「どうしたのかしら? さっさと帰るわよ。 ……聴衆の皆も、さっさと帰った方が良いって思ってるんじゃないかしら?」
鈴仙「は……はぁ…(――って、聴衆?)」
聴衆「――――」
鈴仙が思考を巡らせている間にも、永琳の問いかけは続く。
気づけば、鈴仙と中山。そして永琳を囲んだ巨大な聴衆が出来あがっており、
彼はみな興味しんしんに鈴仙達の動向を伺っていた。
鈴仙「(な…何か気味が悪いわ…! でもとにかく、前の師匠のやりとりから。
特に決定的におかしい所を一つ、上げてみなくっちゃ)いえ。 それには及ばないわ…師匠の偽者!」
永琳「はぁ。 ……これは、帰ったら緊急手術が必要かしら?」
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