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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[58]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/13(日) 01:20:23 ID:XAPLec82
〜8月1週・固定イベント〜
【鈴仙と慧音。 妖獣特訓!!】

そしてその日の晩。鈴仙は独り人里サッカーコートへと呼びだしを受けていた。
蒸し暑く暗い真夏の夜に、ナイターの効いたコートに入ると。

慧音「やあ、待っていたよ鈴仙。 …では早速、特訓を始めようか」

鈴仙「慧音さん…! ええ、一緒に頑張りましょう!」

鈴仙をサッカーコートへと呼びだした張本人である半人半獣の女教師、上白沢慧音は、
日中の疲れも見せずに、元気よく鈴仙に声を掛ける。
ルナティックスの中で、恐らく鈴仙の次くらいに忙しいであろう彼女は、
中々纏まった練習時間が取れないと何度かため息を漏らす姿は見ていたが…。

慧音「――話を聴けば、鈴仙は私よりも忙しいのに、それでも日夜努力をしているとか。
……本当に自分が恥ずかしくなるよ。 自分の尺度で物を見てはいけない。
――そう寺子屋で子どもたちに教えている当の私が、それを守れていないんだから。
…だから、今日は私も全力…いや、それを超えて見せる!
そんな覚悟がなくては、鈴仙や中山君、そしてパスカル君にも示しがつかないからな」

慧音は、それが自らの甘えと気付き、そして鈴仙に特訓を打診したのだった。
子どもたちの希望となる。そう考えていたのに不甲斐ない姿を見せてしまっている現状から変わりたい。
そんな決意が、彼女を動かしていた。 そして……

バシッ!

慧音「さあ! 今日の一夜。 絶対に無かった事にはしたくないんだ。 ――だから…手伝ってくれ、鈴仙!!」

鈴仙「ええ! 頑張りましょ! 慧音さん!」

二人の特訓は、激しく始まったのだった。


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0ch BBS 2007-01-24