※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[604]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 18:24:25 ID:i0dwUgAk
逃げ場の無いまでの大小様々な弾幕が、永琳の中心に展開される。
しかしその全てがやはり木の葉で出来ており、その大いなる木の葉散らしの後に――。

パラ…パラパラ……

マミゾウ「ふぉっふぉっ…。 中々のお笑いじゃったぞ、月の玉兎よ」

鈴仙「あ…貴女は――マミゾウさんっ!?」

偽の夕日、偽の聴衆と同時に、偽永琳はその正体を現す。
とっくに月光の眩しい夜となっていた草原と、数えきれないまでの妖怪狸達をバックにカッカと笑う一人の少女。
その正体は、鈴仙も良く顔を知る人物であり、一度はサッカーの対戦をした事もある。
若い――ともすれば幼いとまで描写出来るような容姿とは非常に不釣り合いな、
老獪な雰囲気を漂わせているその少女は、二ツ岩マミゾウ。命蓮寺に居住する、狸妖怪の総大将であった。

マミゾウ「お主は面白いヤツじゃて」

まるで旧来の友人に話しかけるかのように馴れ馴れしく鈴仙に語りかけるマミゾウ。
その様子には恐ろしいまで敵意が無かった。

マミゾウ「口では勇敢な態度をとりながら、お主のその動き、顔、そして戦い方。
その全てには常に僅かな保身が隠せておらぬ。
勇気無き自分を奮い立たせる、もう一人の自分――。 儂には、そんな姿がとても滑稽に映ったよ」

鈴仙「………!」

長年の経験から、鈴仙という人物の本質を極めて高い精度で見透かそうとしている
そのマミゾウの恐ろしさに、鈴仙は一時戦慄するが……マミゾウの話の本題はそこではなかった。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24