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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[653]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/07(木) 00:12:29 ID:wg6orHDc
★ようやくラスボスです→ ハート4 ★
それ以外→一人の少女だった。

??「…………」

鈴仙「あれは! ――だ、誰かしら…?」

鈴仙と中山が人里の中央通りの開けた場所――思えば、夕方前に魔理沙と対戦した場所だった
――の中央に浮かぶ小さな人影を視認する。
その人影は、鈴仙達を無視して、何かを探すかのようにゆらり、ゆらりと揺らめき呟く。

??「どこ…? どこに行ったの――?」

そして、その少女が揺らめくのと同期するかのように、仮面を被った人間達は
ゆらり、ゆらりとまるで真夜中の行燈のように不安定に揺れる。

鈴仙「……何を、御捜しかしら?」

??「――?」

このまま彼女の様子を眺めるのも一つの策と感じたが、ここで鈴仙は思わずに
彼女に対して声を掛ける。真夜中の為あまりにおどろおどろしいその様子であるが、
何故かあまり敵意は感じられなかったからである。

??「そういう――あなたは誰かしら?」

中山「(しゃ、喋った…! って、当たり前か。 何を動揺しているんだ、俺は…)」

少女は、その声に気付いてフワリと奇妙に丸いスカートをはためかせて地面に降り立った。
鈴仙の薄く藤色に光るその髪と、少し似たような色合いの長髪は暗闇に光っており、
背丈は鈴仙よりもかなり低い。長身の中山と比較すれば、腰程の背丈も無いように思えた。


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