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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[686]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/09(土) 02:35:19 ID:???
こころ「怒符―――昂揚の神楽獅子……!」

ゴオオオオオオオオオオオッ! バッシイイイイイイイイン!

鈴仙「きゃ、ぎゃああああああああああああ〜!?」

鈴仙に向かって大きな獅子舞被りが飛んで行き、その結果―――。

こころ「足りない……この程度の希望では」

鈴仙「う、う〜ん……」

攻撃は見事に直撃し…鈴仙は夜の冷たい地面にバッタリと倒れ込んでしまう。
それをつまらなそうな表情で臨んでいたこころは、最後にふと、中山へと視線を向けて。

こころ「――私は、あの子のよりも。 君の持っている希望の方が興味深いわ」

中山「あっ、お―おいっ!?」

スッ……と再び姿を消してしまう。
そしてそれと同時に仮面を被った人間達も、夢遊病の患者だったかのように散り散りと
それぞれの住居へと戻っていき―――人里は、再び元の平穏を取り戻していった。

中山「彼女は一体……? ――と、まずは鈴仙さんの介抱だな…っと」

実際に対面した後も、その謎は消えなかった少女・秦こころが最後に残した言葉は、
中山の無意識に何らかの引っかかりを残していたが……
鈴仙を介抱している内に、中山の意識からはすっかりと消えてしまっていたのだった。


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