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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[726]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/11(月) 23:45:52 ID:tfgrelO+
★鈴仙→戦闘力 6 + ( スペード9 )+( クラブA )=16★
★こころ→戦闘力 5 + ( ハート8 ) + ( 1 )+(優勢補正+2)+(昂揚の神楽獅子+4)=20★
≦−2→敗北。 鈴仙、粘り負けしてしまう。

鈴仙とこころの一進一退の攻防は、永遠に続くかとも錯覚させられたが――。
やはり勝負が長引く事で鈴仙は本来の実力差が、こころは戦闘経験と力の制御の不慣れさが
少しずつ浮き彫りになろうとしていた。

鈴仙「はぁ、はぁ…!(だ――駄目! あっちは疲れてもすぐに復帰できるだけの妖力が有る一方、
こっちはどうしても限界がある! このままじゃあ、押し負けちゃうわ――)」

そうして、この窮地で真っ先に弱気が出てしまうのは鈴仙の悪い癖である。
自分では、やはり勝てないのではないかという絶望が心をもたげてしまい、
どうしても弾幕の威力の維持が難しくなってしまう。 そしてそれは、こころにとって絶好のチャンスだった。

こころ「フフ――焼き払ってあげる♪」

ゴオオッ!

鈴仙「あ――あああっ!?」

そして……熱線を直に浴びた鈴仙は――哀れにもその場に崩れ落ちてしまう。

こころ「――可哀そうな子。 偽りの希望しか持っていないのに、貴女はそれを認めようとしなかった。
だけど――この結果が証拠。 貴女の希望は、偽者だということの」

中山「――ち、近寄るなっ!」

老練な表情で鈴仙を憐れんだこころは、その表情を変えぬままに中山へと近寄る。

こころ「私が希望を失ったせいで、人里の人間達もまた、永らく『希望』という感情を失っていた。
それには貴方のような希望溢れる人間が欲しかったけど―――もう大丈夫」


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