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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[757]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 23:51:45 ID:???

??「…………」

そして、彼女達が思い思いに時間を過ごしている中、『助っ人』である彼は独り無言。
それこそ、心の底から退屈そうに腕を組み、試合が開始されるのをジッと待っていた。

小悪魔「あ、あのぅ……。 パチュリー様に聞いたんですけど。 今日、出番があるかもって…。
ただ、まずは様子見としてベンチスタートとのことでしたが」

居た堪れなくなった小悪魔は、ふとその少年に話しかけるも。

??「――……ある」

小悪魔「へ?」

短髪のやや小柄な少年はボソボソと話すだけで、その態度を決して軟化させたりはしない。
しかし、それは彼が寡黙な性格であるからでは無い事は、小悪魔は実は知っていた。

小悪魔「(――あまり表に出る事はするな、極力口も開くな…っていうのがパチュリー様の命でしたっけ。
情報を開示させないというのは重要としても、少しやり過ぎなような気が…)」

――その為、小悪魔はそれ以上彼と接触する事は避け、
緊張を隠せない様子である、妖精メイド達の方へと向かうのだった。


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