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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[759]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/13(水) 23:54:22 ID:???

射命丸「(この試合で恐らく下調子のレミリアさんを打ち倒し、私の名を内外へ売り込みたい所ね)」

レミリア「(フン。 不確かな地位と権力に縋る狗が。 ……貴女の欲望、叩き折ってあげるわ)」

そして、両チームのキャプテン同士の睨みあい。
栄光の座を夢見る射命丸と、既にその座に腰掛けているレミリアの感情は似ていながらも
全くの対比であり、それ故に無言でも両者の温度は灼熱のように熱い。

パチュリー「…………」

しかし――その様子をベンチから見ていたパチュリーの目線は、氷のように冷たい。
何故なら、彼女は完全に理解していたからである。 
この試合の真の意味を。そして、この試合が辿るであろう結末を。

パチュリー「(私はさっきこう考えた。 『私達の初陣を飾るに相応しく無い勝負になるかもしれない』と。
しかしそれはあくまでも物理的、理論的に起こり得る可能性について述べたのみ。
実際は、私達が強者の地位に溺れ、全くの油断を見せ続けた結果生じるもの。
つまり、レミィの気高きメンタリティ。 そして運命を操るまでのプレーをいつも通り見せていれば、
きっと試合は、レミィの望んでいた通りの試合となる。 即ち――――)」

ピイイッ!

実況「おっと! ここで試合開始です! 妖怪の山FCが先攻でボールを持った〜〜〜!!」

パチュリーの思考を置き去りにして、試合開始の笛がけたけましく鳴り響く。
実況の怒号とタイミングを同じくして……パチュリーはこの試合の真の意味。
そして恐らく訪れるであろう結末を提示する。

パチュリー「(永遠亭ルナティックスに対する、最も性質の悪い宣戦布告……ね)」


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0ch BBS 2007-01-24