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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[778]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/16(土) 00:51:51 ID:???
実況「―――え、えー。 観客席の皆さま! 逃げないで下さい! 
破損してしまった座席につきましては、只今係員が修復に移ります! 繰り返します!…」

可愛らしくガッツポーズを天に掲げ、ゴールの喜びを体感するフランだったが…。
通常ならばシュートに対する評価や選手の好プレーを褒めたたえるべき場面にて、
実況はひたすら事務連絡を発するに留まる。

レミリア「ナイスシュート、フラン。 だけど、私だってまだ負けないからね」

フラン「ウフフ! お姉様はアシストだけでも良いんだよ?
この調子で、私がハットトリック…。 ううん、ダブルハットでも狙っちゃうんだから!」

レミリア「あらあら、御言葉ね。 けれど、飛ばし過ぎで後半出られなくなっても知らないわよ」

フラン「まだ大丈夫だってば! ――だけど、次はスターボウブレイクにしよっと。
すぐに壊れちゃったらつまんないし」

レミリア「そうね――貴女だったらそのシュートでも充分だもの。
そうやって、ペース配分を考えるのも、一流たる選手になるには重要よ」

フラン「はーい」

そんな周囲の状況を全く気にも留めず、すぐ近くのレミリアはフランのゴールを祝福する。
しかしその一方で、彼女の悪癖でもある飛ばし癖をやんわりと修正していた。
フランという暴れ馬の舵取り役は、一挙にレミリアが引き受けているのだった。


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0ch BBS 2007-01-24