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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[796]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/17(日) 01:33:54 ID:???
そして一方妖怪の山FCは、自分達の一連の攻撃が完全に嵌った事による
華麗な同点劇に盛り上がり、その士気を少なからず高めていた。

穣子「一樹く〜ん! ナイスシュートだよ〜!」

静葉「フフ…流石ね。 これでこそ、頼りがいがあるというものだわ」

反町「よ、良してくださいよ静葉さん、穣子……。 今のはただのごっちゃんゴールですから」

椛「でも今は、巧く私達の連携が続きましたよね! やっぱり、ウチのチーム力は強豪相手にも通用しますよ文様!」

射命丸「……だと良いのだけどね。 相手はまだ切り札を温存しているでしょうし、油断は禁物ですよ皆さん」

――とはいえ、彼女達は自分達の状況は依然危ういという事実を良く理解しており、
キャプテンの射命丸を筆頭に、浮かれ過ぎを自重する雰囲気がチーム内で上手く熟達している。

はたて「(なんだか、皆良い雰囲気! このまま私達のサッカーだって、捨てたもんじゃないってことを見せつけるのよ!)」

永らく幻想郷を支配してきた、圧倒的な個人によるサッカー。
自分達中堅チームがそれに打ち勝つ事こそが、幻想郷サッカーの新たな時代の幕開けとなる――。
はたては一人そう夢想し、引き籠っていた時には決して見せる事の無かった満面の笑みでキックオフへと向かう。
試合の流れは、必ずしも紅魔スカーレットムーンズのみが支配出来るものでは無くなっていた。


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0ch BBS 2007-01-24