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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[810]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/17(日) 16:43:30 ID:???
小悪魔「れ、レミリア様の動きでも尚、ボールを捉えきれないなんて!
でも大丈夫、ここで私がまたトップスピンパスでフランお嬢様に繋げば―――」

そうして弾かれたボールは小悪魔が運良くフォローするが……
しかし、それは彼女にとってある意味運悪く「厄い」事実だった。

ゴオッ………ゾクッ!

小悪魔「――って、何だか嫌な予感が……!」

雛「悪いけれど、これ以上進むというのなら――容赦はしない! 創符…ペインフロー!」

バシュウッ! ズガアアアアアアアアアッ!

華奢で清楚な彼女には似つかわしく無い、恐ろしげかつ激しい音を立てて雛は小悪魔へとタックルに向かう。
小悪魔もまた、パチュリー仕込みの教科書的テクニックでボールを交わそうとするが―――。

小悪魔「(駄目…! このままでは負傷をするか、ボールを奪われるかのどちらか!
せめてどちらかは回避しないと――)お許しください、パチュリー様、お嬢様!」

スッ……パシッ!

雛のタックルの精度が、自分のドリブルのそれをも上回っていると判断した小悪魔は…
自身の負傷よりも、ボールを奪われる事を選んだ。
彼女は無暗な抵抗を避け、半ば雛にボールを差し出すかのように回避行動に出る。
一見、ボールキープよりも自らの保身を優先した臆病な選択であるようにも見えるが…。

レミリア「(そう……それで良いわ、小悪魔。 流石はパチェの愛弟子、彼女の判断力もまた侮るべきものではない)」

パチュリー「(ボールを奪われても、貴女の代わりにそれを取り返す選手は大勢居る。
だけど―――貴女の代わりに中盤でボールを繋ぐのは、この私を除いて他に代理が効かないの。
だから、ここは負傷による損失を抑えたのは正解よ、小悪魔)」


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0ch BBS 2007-01-24