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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[822]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/17(日) 23:55:29 ID:???
そして咲夜のシュートをキャッチしたにとりが、中盤に大きくフィードを上げた時。
もう既に前半はロスタイムに入っていた。
もしもここからスカーレットムーンズがドリブルやパス突破を図ろうとも…時間はそれほど残されては居ない。 
そのため咲夜のシュートを最後に、スカーレットムーンズも一旦その攻撃の手を休めるだろう。
というのがその場にいる多くの人間・妖怪問わずの総意ではあったが―――。

パチュリー「…馬鹿ね。 あのレミィがそんな手ぬるい事、する訳がないじゃない」

レミリア「(――そう、それで良いわ咲夜。
当然、入れてくれるか、ねじ込みまでに持って来てくれれば良かったのだけれど…
この状態でも、点を入れる事は不可能ではない。 何故なら―――)」

フラン「ぶーっ! もうつまんないよー! 全然私にボールが回ってこなーい!」

レミリア「(あの子は試合開始直後にシュートを撃って以降、そう激しく動いていない。
それならば……最後に一発を撃って貰わないなんて選択肢はないわ。 ……あの子の機嫌的にも)」

レミリアは、最後の1秒まで追撃を続ける決意をしていた。
特に、まだまだ余力を残しているフランを使った形で、点差を広げたいと考えて…

レミリア「フラン! そのボールに飛び付きなさいッ!」

実況「あ…ああ〜っと! レミリア選手、ここは最後まで点差を広げに行きたいのか、
にとり選手のフィードを奪い取るよう、フラン選手に指示します!
失敗すれば、フラン選手の体力を無駄に削ぐのみとなりますが、何か勝機はあるのでしょうか!?」


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