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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】


[831]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/19(火) 00:16:54 ID:kTqMhSl6
そして……実況が先にアナウンスした通り―――妖怪の山FCのメンバー達は、
この前半の結果に落胆と憔悴を隠せなかった。

反町「(くそっ! 俺のせいだ! 俺の―――! 浮かれていたから、こんなことになったんだ!
何が和を大事にする、だ! 俺はいつの間にか、和を通り越した馴れ合いに埋もれていた!)」

椛「反町さん、皆に合わせる顔が無いって感じですね…でも顔ならありますよ! それは――えg」

射命丸「――誰だって、運の悪い時はありますよ。 だからお気になさらず、反町君」

はたて「(何だか文がそのセリフを言うと色々と説得力があるわね……)――でも、
前半でこの結果は、やっぱり厳しいかも。 同点か1点差ならとは、やっぱり思っちゃうわ」

雛「そうね…。 何せ、後半の私達は――これまで以上の厳しい戦いを強いられる事になるんですもの」

静葉「これまで相手に通用していた戦法が途端に通らなくなり、
これまで相手の弱点と思っていた部分が途端に最強の武器と化す。
――そんな、全てをひっくり返す事の出来るスーパーサブが、あのチームには居るものね……」

穣子「お姉ちゃん……私震えて来たよ……」

射命丸「(あやや……チームの士気が落ちてしまってますねぇ。 だけど、それも仕方が無いわね。
――後半。 私達は、幻想郷最高プレーヤーの一人と戦わなくてはいけないのだから。 そう――)」

そして、彼女達は一斉に恐れ、不安を抱く。前半、相手は自分達を実力面で圧倒していた。
それでも、相手の穴を突く事で何とか成り立たせて来たが――それはもう、出来ない。
何故なら、相手の穴のほぼすべては、後半に入った瞬間に解消されてしまうのだから。

射命丸「(静葉さんの言う所の、『全てをひっくり返す事の出来るスーパーサブ』さんとね)」

射命丸は、ふうとため息をついて、その選手が居るであろう遥か敵陣のベンチを覗きこむのだった。


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