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【鈴仙のいいところ】鈴仙奮闘記12【見てみたい】


[31]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/20(水) 23:28:04 ID:???
パチュリーの登場に湧く観客席、そして紅魔スカーレットムーンズ。
この会場に居る多くの者が、スカーレットムーンズの勝利を…妖怪の山FCの敗北を信じて疑わなかった。
そして、その多くの者には……当の妖怪の山FCのメンバーの一部が含まれていた。
射命丸は、オーバー過ぎる程のため息を吐き、早くも相手の強大さに戦意を喪失したかのように振舞う。

射命丸「…はぁ。 こりゃ帰ったら始末書ものですね」

はたて「ちょっと文ったら、諦めんの早すぎ!
いくら相手が凄いからって分身が出来る訳でもないんだから。
そのパチュリーって奴の居ない穴を突けば―――」

そして、それを真っ先に咎めるのは、彼女の親友でもありライバルのはたて。
箱入り娘的な彼女は、烏天狗にしては純真で生真面目な心を持っていたため、
後半開始直前にも関わらず……軽い口論は収まらない。

射命丸「…本当に、はたては世間知らずねぇ。
貴女は、彼女のプレーを。 その戦術を間近で見たことが無いから、そういった事を言えるんだから」

はたて「へ? ちょっと文、それって馬鹿にしてるの!? ねぇ、―――!」

射命丸「おっと。 ……もうすぐ試合開始です」

結局、はたての糾弾からそそくさと逃げるように話を閉じる射命丸だったが…
しかし、彼女は心の底から試合を諦めては居なかった。
試合開始に備えて、自身の持ち場である右サイドへと向かいながら、射命丸はこう呟いていた。

―――心配しなくても私だって、このまま無様に負けたくはない。
それに――噛ませ犬には、噛ませ犬なりの戦い方だってあるんですからね。

はたて「文……」

それを聞いたはたては、持ち場である中央にて――キッ、と前をもう一度見つめ直した。


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0ch BBS 2007-01-24