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【鈴仙のいいところ】鈴仙奮闘記12【見てみたい】


[74]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/24(日) 19:35:38 ID:/97sL6Z2
そして、そんな様子を遠目で眺めながら……速攻による得点を目論んでいたパチュリーは、
概ね計画通り、といった様子で少しだけ笑みを湛えた無表情で佇んでいる。

パチュリー「――どうやら、あのチームの負の側面が顕在化してしまったみたいね。
チームの実力が拮抗しており、メンバーの纏まりとチームワークに優れる一方で、
絶対的なエースに欠ける事が原因で、それが崩れた時の精神的支柱が居ないという弱点が。
(本当は、もう少し早くに精神的に追い詰められると思ったのだけれど……そこは少しだけ誤算ね)」

レミリア「成程……相手を精神的に追い詰める為の速攻だったいう訳か。
相手に同情はするけれど―――それを隠せないのは、一流として失格ね」

幾ら点差が嵩んでいようとも、こちらの優位は変わらずとも、攻撃の手は最後まで決して緩めない。
そのスカーレットムーンズの気風を忠実過ぎる程に反映したパチュリーに対して、
レミリアは肩をすくめつつも、諌める様子もなく親しげに話しかける。

パチュリー「それでレミィ、どうするの? 助っ人の彼を使うの? 全力で投入するか、それとも使わないか……」

レミリア「――いえ、使う必要はないわ。 と言うと、我々のポリシーに反するのかもしれないのだけれども、
今私達に必要なのは攻撃力であって、守備力ではない。 
現在のメンバーで攻撃する理由はあれども、彼を投入する必要はない。
それに……攻める勇気を失い、敗北を恐れ保身に走ったチームに対して払う敬意はない」

そしてレミリアは、決然とした面持ちで相手のキックオフに備え戻りながら…。
彼女はチームメイトに対して、短く檄を飛ばす。

レミリア「皆、最後まで攻めて、攻めて、攻め抜き……そして勝ちなさい」

――その単純な一言。 その中に秘められた紅帝のカリスマに、スカーレットムーンズのメンバーは
大いに沸き立ち……そして、妖怪の山FCにとっては真の地獄が始まる切欠となった。


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0ch BBS 2007-01-24