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【月の秀才】鈴仙奮闘記13【ウサギに意地】


[101]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/12/31(火) 21:28:52 ID:???
そんな風にいじらしい様子を見せていた鈴仙を見るに見かねてか、
イタリアのベンチ側から出て来た依姫が鈴仙にふと声をかける。 
鈴仙はほぼ反射的に謝罪を口にしていたが…当然というべきか、彼女はまだ上の空感から脱し切れていなかった。

依姫「……私としては、甚だ頭の痛い試合でしたが。 何はともあれ、勝利おめでとうございます。
総合力において優れている相手と対峙する際には、真正面からの突破は必ずしも上策ではない…と、
言う事をこの試合で伝えたかったのですが(この内容でしっかりと伝わったのかは不安だけれども……)」

鈴仙「は、はぁ……」

そしてそれは、依姫にとってはそれが予想通りの反応であった。
彼女は何も動ずる事も無く、わずかな憐れみを乗せ、諭すように鈴仙に告げて行く。

依姫「…まぁ、勝負は時の運とも言います。 私から貴女に言える事は…この程度の挫折で悩むな。
その程度しかありません。 今日の試合が貴女にとっての終わりでは毛頭無い事は、自明の理でしょう?
今日が駄目なら、明日の希望に望みを掛ければ良い。
…私は詳しくは分からないけれど。 地上の者の多くは、そう考えるのではなくて?
私は、そうした思考の方が今の貴女よりも余程効率的ではないかと思いますが」

鈴仙「……は、はい!(そ、そうよね……! それに、いっつも成功ばかりも気持ち悪いし。
次のスカーレットムーンズ戦では良いコンディションで行けるようにするのが大事だもの!)」

それを受けて鈴仙は、ほんの少しだけではあるが、その明るさを取り戻す。
少し忘れかけていたが、これは自分の脳内試合であり、現実の自分の評価や人気とは関係が無い。
まだまだ弱気は抜けないでいたが、それでもまだ、頑張ってみようという気にはなれた。

依姫「それじゃ、勝利ボーナスの金一封はお姉様の能力で貴女の枕元に届けますので。
そのお金を使って少しでも、仲間達と貴重な時間を過ごして来なさいな。 ……」

鈴仙「はいっ! ありがとうございます、依姫様!」


0ch BBS 2007-01-24