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【月の秀才】鈴仙奮闘記13【ウサギに意地】
[714]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/01/17(金) 23:53:15 ID:???
シュッ! スッパァアアッ!!
佳歩「キャアッ!?」
レミリア「――――私とした事が。 何時もの悪い癖が出たようね」
――レミリア・スカーレットが誇りとする、身体能力の高さ。
彼女が僅かに判断を間違えた所で、それを取り戻す為の機会には充分に恵まれていたのだ。
レミリアの瞬時の薙ぎ払いにより、ボールは佳歩の脚に当たってからサイドラインを割った。
――ピィイイッ!
実況「おっと、ここで紅魔スカーレットムーンズのスローインです!
佳歩選手、頭脳的な素晴らしいフェイントではありましたが……レミリア選手の身体能力に後一歩及びませんでした!」
パチュリー「(全く…ヒヤヒヤさせてくれる。 相手を見て戦っているようじゃ、真の紅帝にはなれないわよ、レミィ)」
パチュリーが心の中で悪態を吐く通り、今回の勝負はレミリアにとって完全に優位な勝負ではなかった。
佳歩のドリブル力はレミリアが想起している以上に高く、技巧にも富んでいたからだ。
その証拠に、レミリアはボールを奪いきれず――自軍のスローインを引きよせたのみに留まる。
レミリア「……ふう」
レミリアは、一度だけ深くため息を吐く。 無意識に傲慢になっていた自らの精神を落ち着け、切磋させる為だ。
強いからこそ、弱者に対して本気で当たる事、高潔な精神で臨む事こそが、『持つ者』である自らの定め。
そのような一種のノブリス・オブリージュ的精神が、貴族であるレミリアの、自身に対する誇りでもあった。
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0ch BBS 2007-01-24