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【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】
[266]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/02/02(日) 22:21:31 ID:???
A 中山
鈴仙「(中山さん、大丈夫かなぁ……)」
少しの英気を養った鈴仙は、ふと周囲を見渡して……右脚全体にぐるぐると包帯を巻いた中山の姿を見つける。
その右脚は怪我の容体を痛々しく鈴仙にも伝えていたが――何よりも痛々しかったのは、中山のその表情だった。
中山「(俺は……何をしていた。 この半年で――何を遺せた?)」
謎のスナイパーによる大負傷を克服した事により得られた、アスリートとしての第二の人生。
その集大成――というには大袈裟ではあるが、それでも一区切りにはなるであろうこの試合を、
最悪の結末で終えてしまった事に、彼は酷く悲しみ…そして、自分自身に対し、憤っていた。
鈴仙「中山、さん……」
かつかつと、鈴仙は中山の近くに寄ってはいったが……今の鈴仙には、どう声を掛けていくべきか分からない。
気軽で安易なフォローは、今の彼にとって何の意味を為さない事を、鈴仙は理解していた。
鈴仙「(私…いつも不思議に思ってた。 中山さんは、本当に悩むのかな、って。
そして、本当に心が折れないのかな…って。
だって――中山さんは大人に見えるけれど、本当は、私の半分も生きてはいない人間の子ども。
だから、本当は…私がこんな時の中山さんを支えてあげなくちゃいけないんだけど――)」
鈴仙は、中山に対して単なる友情だけでなく、非常に強い恩も感じていた。
中山が来るまでの鈴仙は、今以上に気弱で、怠惰で、臆病で…そして、その癖に傲慢だった。
鈴仙「(――私は、中山さんに支えて貰って――変わる事が出来た。
自分一人じゃあ、いつまでも変わる事どころか……変わる必要にすら、気づく事が出来なかった)」
中山は、鈴仙が変わる為の大きなきっかけでもあり、綿月姉妹や永琳とは全く違った意味での目標だった。
その事実に、改めて気付かされた鈴仙は、もう一度、中山にかけるべき言葉をゆっくりと探していく。
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0ch BBS 2007-01-24