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【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】
[286]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/02/03(月) 23:52:53 ID:???
B:「中山さん。 ――今まで、ありがとう」自分が中山のお陰で成長出来た事を伝え、精一杯の感謝をする。
鈴仙「……あり、がとう」
中山「……」
この場で、鈴仙の口を突いて出た言葉は――感謝だった。
日々何となく、理不尽な上司や悪友に振り回される毎日に目標を与えてくれた中山。
些細な事でくよくよしたり、ありえないミスをしたりした時にも、自分の近くに居てフォローをしてくれた中山。
どれだけ過酷であっても、道を追い求め続ける事の貴さを教えてくれた中山。
彼の信念・人格・努力の全てが、鈴仙を大きく変える為の原動力となった。
鈴仙「……私、中山さんのお陰で。 少しだけ、自分が好きになれた気がするの。
今まで当たり前だと思っていた事が、実は自分の良い所なんだって気付けたり、
自分の嫌な部分も、少しずつ良い方向に変えていけたり出来るようになったと思うし。
…いや、中山さんとかと比べたらまだまだだけどさ」
中山「…はは、なんだそりゃあ。 俺は、鈴仙さんにそんな説教をした覚えは無かったが」
鈴仙の言葉に、中山が漸く反応する。 その表情は始めよりも随分と柔らかくなっていた。
中山としても、時間を置いて冷静になったこともあったが、
それ以上に鈴仙の好意と想いが嬉しくもあり……少しずつ、何時もの精神を思い出しているようだった。
鈴仙「…ちょっと、大袈裟に言っちゃったとこもあるけど。
それだけ、中山さんの生き方が、私にとって…眩しかったんだと思う。
決して困難から逃げ出さず、傷だらけになっても戦い続けるその姿が」
鈴仙は少しだけ恥ずかしくなってきて、あはは、と唇を歪めながら、無意識に髪の毛や耳をしきりにいじり出し…。
鈴仙「…なんていうか、その。 ちょっと話がズレちゃったけど……。
後半は私が頑張るから、安心してね…ってこと! だから、中山さんはゆっくり休んでいてね」
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0ch BBS 2007-01-24