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【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】
[575]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/02/12(水) 23:56:49 ID:yAzHViaY
――ビュウウウウウウウウウウウッ…
しかし、このシュートは違った。
佳歩が鈴仙から、永琳から――時にはライバルのパスカルから習った、
理論に裏打ちされた、言わば「教科書通りなフォーム」でのシュート。 「しっかりと」蹴り抜くシュート。
それを、佳歩は実戦の場で出すことに成功したのである。
……と、それだけ言うと、あまり大した事ではないかもしれない。
しかし――彼女の場合、そこで自らの個性を活かす事に成功したのだ。
中山「これは……!」
その特徴にまず気付いたのは中山だった。
佳歩の放ったシュートの方向性は、中山のそれと酷似していたからだ。
基礎に忠実な、丁寧なフォームから行われるプレー。
天才のそれとは違う、秀才が努力の果てに身につける職人技がそこにあった。
中山「(そうか。 きっとあの子は…驚くほどに、「教科書的なシュート」を練習していたんだ!
きっとそれこそ、ただひたすらに。 だからここで――その成果が発揮された!
フリー状態でのシュートというのが、彼女にとって大きく作用したんだ!!)」
つまり――佳歩のシュートは、「あまりにも美しい、洗練されたフォーム」だった。
そして、思いこみの激しい彼女が、ひたすら一途にシュート練習に取り組んだらどうなるのか。
その結果を、そのシュートは示していた。 即ち――。
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0ch BBS 2007-01-24