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【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】


[589]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/13(木) 23:09:10 ID:hm5UE8Tk
…彼女の事を誰よりも知っていると自称する魔理沙は、霊夢の異変をいち早く察知する。

魔理沙「(これまで、アイツの試合予想は殆ど外れる事は無かったんだ。
だけど――この局面に来て、それが全然機能していない! そしてそれは偶然なんかじゃあない。
そう、これこそがきっと……)」

――きっと、紫が異変と断じ、霊夢を狂わせる存在の力。 魔理沙はそこまで考えようとしたが…

魔理沙「(――なんてな。 大方、茶の飲み過ぎでサッカー神経がイカれちまったとか。
そんな話だろう。 大体、そんなのが異変って言うなら、森崎とか存在自体が異変だっての。
って…いやいや、まさかな。 まさか――)」

その直前で、敢えて彼女は思考を放棄した。何故だか、これ以上考える事が恐ろしく思えたからだ。
今まで自分が信じていた物の全てが、裏返ってしまいそうな何かが見えるようで。

魔理沙「(…スーパーマスタースパーク、いや…違うな。 ネオマスタースパークとかか?
でもこうなるとリグルの奴の新必殺シュートとやらと被ってしまうし、う〜む…)」

そのため、彼女はもっと生産的な事象――例えば、もうじき完成しそうな、
マスタースパークをも超える新必殺シュートの名前でも考える事にする。
しかしそれは臆病でも欺瞞でも無く、この世界の理を知る者として…当然の行動だった。

******

鈴仙「や…やるじゃないやるじゃない、凄いわ佳歩!!」

佳歩「エヘヘ……あ、ありがとうございます、鈴仙さま!」

一方フィールドでは、鈴仙と佳歩はつかの間の至福の時を過ごしていた。
ストライカーにとって、自身の得点シーンこそが最高の瞬間。
そしてその喜びを共有できる鈴仙にとっても、それは最高の瞬間だった。


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