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【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】


[600]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/13(木) 23:46:36 ID:hm5UE8Tk
B:「これでツートップも夢じゃないわよ!」ツートップについて言ってみる。

鈴仙「(佳歩ったら、私とのツートップをやりたいって言って――。
パスカル君が入って来ても、ひたすらに頑張ってここまで来てくれたのよねぇ)」

鈴仙は佳歩との思い出を回想する。
まだ彼女が名無しウサギAだった時期から、必殺シュートや必殺ドリブルを編み出して、
ルナティックスの実力を底上げする存在となった彼女に名前を考えてあげて。
そこからも、色んな事があったけれども――。
鈴仙の中での佳歩は、走りだすと止まらない、自分には無い真っ直ぐさを持った少女だった。
だからこそ、鈴仙は佳歩にこう言って祝福することにした。

鈴仙「――これで、私とのツートップも夢じゃないわよ!?」

佳歩「………!」

佳歩がこれまで目標にしていたであろう、鈴仙とのツートップ。
パスカルという格上の選手の加入があったにも関わらず、彼女はひたむきにそのチャンスを伺い続け…。
そして今日、そのチャンスを掴む為に欠かせない武器――即ち、強力なミドルシュートを手に入れたのだから。
佳歩はこの単語に大きく喜ぶに違い無いと、鈴仙は思っていた。

しかし、佳歩は……少しだけ悲しそうな顔をして、ふるふると首を振った。

佳歩「――でも、わたし。 最近はツートップ、諦めてたんです。
…ううん、今もそう。 必殺シュートがあっても無くても関係無しに、そう考えてました」


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