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【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】
[856]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/02/19(水) 22:11:56 ID:???
咲夜「この試合、私はあまりお役に立てなかったけれど……今、ここで私はお嬢様に贈り物をお渡しする必要がある。
そう、同点と言う名の引換券を―――我らが誇りを手に入れる為の。 ――2秒経過」
咲夜はここで少しだけ急ぎ足になり、スライディングタックルを決める永琳を迂回しつつ、
PA内にまで転がっていたボールの背後に回り込む。
彼女の時間操作は、本来は半永久的に行える程完成されてはいたが――。
咲夜「(高い集中力が試されるサッカーだと、3秒がやはり限界ね)」
咲夜の周囲の空間が静かにざわめく。
サッカーの試合という、彼女自身にとって慣れぬフィールドは、彼女の能力に少なからず制限を与えていた。
咲夜「――3秒経過。 そして、時は動きだす………!」
―――――…ァアアアアアアアアアアアアアアア!!!
永琳「―――……画通り)」
咲夜の宣言と共に、止まっていた世界がたちまちそのダイナミックさを取り戻し。
先程の静寂が嘘であるかのように熱気を放ち沸き上がる。
しかし、咲夜の宣言の前と後とでは世界は明確に変わっていた。
ポーンッ!
咲夜「(来たわね。 これをトラップしてから――シュートを撃つのよ!)」
先程まで永琳の前に居た咲夜は……何時の間にかボールと共に、彼女の背後まで移動していた。
実況「あああ〜〜〜っ!! さ、咲夜選手! 永琳選手と対峙したと思いきや…自慢の時を操る能力のせいでしょうか、
もう既に永琳選手を抜いていた〜〜〜! そしてそのままボールをトラップし、フリーでシュートに向かう構えです!」
そして、永琳は咲夜の世界の前に敗北したのだと。 誰もがそれを認めざるを得ない状況にまで達しようとしていた。
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0ch BBS 2007-01-24