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【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】


[890]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/20(木) 22:33:04 ID:???
★今度こそこの試合最後の判定→ クラブQ ★
スペード・クラブ→レミリア「最後に。 一度だけ――」パチュリー「待って、レミィ」なんと、パチュリーが……!?

レミリア「(敗北する時は……する時こそは、より派手に――!)最後に。 一度だけ――!!」

レミリアは、助走をつけて駆けだした。
この試合最後のマスターオブレッドサン。 これを放ってから敗北しようと。
点が決まる確率が低い事は承知の上で……彼女はより美しく敗北しようとした。
しかし。

パチュリー「待って、レミィ」

パチュリーは、最後の特攻に出る友人の背を見ながら、呟いた。
――声量こそは静かだが、そのか細い声が放つ圧力は呪詛のように重たく。

レミリア「…弁解なら、試合後に聞いてあげるわ。 多分ね」

パチュリー「(それもお願いしたいけど……)――違う。
私は、まだ試合を諦めてはいない。 それを伝えようとしたのよ。
……確かに、試合時間は少ないし、ここでゴールが決まったとしても…パス回しをされれば即終了。
だけど。 だからってキックオフシュートは無いんじゃあないの? もう少し、マシな戦法があると思うけど」

レミリア「パチェ……あんた…」

何時も通りの冷ややかで興味なさげな声。 しかし、彼女の内心はその実自分にも負けぬ
――いや、それ以上の闘志の炎が宿っている事を、レミリアは見逃せなかった。
そして同時にレミリアは考えた。 何が一体彼女をそう変えさせたのか。
一体どこに、そのきっかけがあったのか。 答えは、案外簡単な所にあった。

レミリア「……了解。 最後の5分…いや、もう4分弱。 あんたに任せてみるわよ。
(全く。 予想よりは弱弱しかったが、やはりこうした場面で影響を与えて来る…。
――でも、まぁ。 私の読みは間違えては無かった、ってところかしら?)」


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0ch BBS 2007-01-24