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【運命を】鈴仙奮闘記14【切り開く】


[950]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/21(金) 23:46:41 ID:???
レミリアの敗北の原因。
それは――――鈴仙は、疲労に疲労を重ねながらも…必死にレミリアを「視て」いたからだった。
肉体による制御を離れ、今や満月のように無制限に狂気を撒き散らす鈴仙の瞳。
正気をも狂気をも超えた、ただひたすらに純粋で無垢な意思の力。
レミリアは……最後の最期に。 彼女自身そう言っていたにも関わらず。
「要警戒人物」への注意を怠ってしまったのだ。

鈴仙「(ど……どうしよ。 私、なんかレミリアさんに……因縁付けられてるよぉ……)」

そんなレミリアの怒りを逆撫でするかのように、その時の鈴仙は、心身の疲労が原因で…無心だった。
ただひたすらに、耐え続けていた。 自分の心から消えぬ苦しみ。 そして産まれた迷いに対して。
レミリアはそんな鈴仙をしっかりと見据え。 最後に、鈴仙に向かってはっきりと呪詛を唱える。

レミリア「――この敗北、自身を恥じる事こそあれども、貴様を恨んだりはしない。
…だけど、夜の王族達は常に怒る。 生きとし生ける、全ての物達に対し、怒り続ける。
その恐怖だけは――決して、忘れさせてやらないわ」

それは、レミリアにとっては…自分自身への呪詛でもあった。 そして、その台詞を丁度全て言い切った時。

ピッ、ピッ。 ―――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!

まるでそれを合図とするかのように、試合が終了した。
紅帝の逆襲劇。 それの開演を告げる喇叭の如く……ホイッスルの音は高く鳴り響いていた。


永遠亭ルナティックス 6 − 5 紅魔スカーレットムーンズ 試合終了!


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0ch BBS 2007-01-24