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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】


[109]2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/23(水) 22:07:05 ID:Ppkwvt+c
山森「ああ、一応沢山名刺は貰っているよ。でもなあ…」

新田「うん、でもなあがつくクラブが多いんだよな…」

既にある程度の格があるヨーロッパのクラブに所属している葵、赤井、若林の3人以外の全日本ユースの選手達は
連日連夜色んなクラブからスカウトを受けていた。しかし当然勧誘の数や質は選手によってまちまちであり、
今まで集めた名刺をテーブルの上に広げる山森と新田は苦笑を隠せない表情になっていた。
それらを眺めていくと葵と赤井の二人もとても微妙な顔になっていく。

葵「どれどれ?これはトルコ、これはスイス、これはポルトガル、これはロシア…うーん…」

山森「それらはまだマシな方だよ。他にもスコットランドとかベルギーとかギリシャとかあるぞ」

赤井「ん?これは…カタールだと!?これってまさか…」

新田「ああ、片桐さんも多分帰化選手狙いだろうからこれは止めておけ、だってさ…下手するとオイルマネーで
無理やりFIFA規則を捻じ曲げようとするスキャンダルの当事者になってしまうぞって言われたよ」

葵「うわっちゃあ…あ、でもリーグ・アンとかエールディビジのスカウトの名刺もあるじゃん!
よく見たらブンデスリーガもプレミアリーグのもちょっとだけある!…あ、でも…降格圏内の下位クラブだね…」

山森「ああ。当たり前の事だけど、リーグの格が上がるとその分リーグ内の地位が下がるチームになるんだ。
賀茂さんにも有名リーグのチームなら何処でもいいなんて考えるなよ、チームになじめるかどうかや
降格の危険性も考慮すれば日本に居た方がずっとマシだって事も十分有り得るんだ…って力説された」

新田「なんか…世知辛いな、プロの世界って。選択肢がある分まだマシなんだろうけど…」

赤井「ま、まあ大丈夫だろ。ワールドユース決勝戦まで来たんだ、大会後にまたドバッと来るって」

一寸先は闇。光が続く保証はない。年下組はそれぞれ不安な夜を過ごしていた。


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0ch BBS 2007-01-24