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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】


[50]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:05:10 ID:U2tcOuNY
放送「あああああっ!!?ぼ、ボールが…ハイボールが、再びブラジルゴール前へぇええええ!!!」

観客「なんだとォーーーーッ!!?」「笛、笛はどうした!」「もうタイムアップだろ!」
「シュナイダーは倒れてい「そのまま座ってろ立つ「ゲルティス立てよ!」ウセウはもうダメか!?」
「クリア出来る奴が誰も「いやーーーーー!!」たれる撃たれるーっ!!」「神様助けて!」

絶対絶命。あれほど苦労して奪ったリードが最後の最後で不意にされてしまう悲劇。
実況も観客も遠慮なく悲鳴を上げに上げたが、それらはシュナイダーには殆ど聞こえなかった。

シュナイダー「(この高さ…ヘディングでは届かない、オーバーヘッドキックではなくては…なのに!)」

今の彼の意識を占めていたのは彼の上空に向かってくるボール、そして。

シュナイダー「(…くそっ…足が、足がっ!)」

いくら気力を振り絞っても悲鳴ばかり上げる己の体だった。

シュナイダー「(動け、俺の足!もっと速くだ!)」

このまま彼が蹴らずに見送ったらこのボールはわずかにゴールポストの横を逸れていくだろう。

シュナイダー「(19年間共に走り続けて来たじゃないか!こういう時の為に!世界を獲る為に!)」

故にどうしても立ち上がらなければならない。彼が立って、跳んで、蹴らなければ全てが終わりなのだ。

シュナイダー「(後1回だけ!後1回だけでいいんだ!それで休ませてやるから!)」

なのに彼の足は彼の叱咤に応えてくれない。立ち上がりつつは居る。だがそれが遅い。
これでも間に合うのか?もう絶対に間に合わないのではないか…

諦めたい。もう休みたい。
この試合何度も脳裏を掠めた思いが彼の闘志をいよいよ消そうとする。


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0ch BBS 2007-01-24