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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】


[51]2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:09:23 ID:U2tcOuNY
シュナイダー「(…よし…ジャンプ、出来る!)」

彼の闘志は消えなかった。蝋燭の様に儚くはなっていたが、それでも苦難の荒波にかき消される事はなかった。

シュナイダー「(膝を曲げて…跳ぶんだ)」

バッ!

彼は諦めなかった。間に合わないかも知れない、と言う思いを焼き尽くした。
そんな事を考えている暇があったら動け、と言う彼らしい実にシンプルなロジックで。

シュナイダー「(体を回せ。足を振れ)」

グワッ…

それはオーバーヘッドキックと言うにはあまりに弱く穏やか過ぎた。
ただ形だけそうなっているだけで、これをシュートと言い張るのはストライカーの名折れになるだろう。
それでもいい。ただコースを少し変え、ボールをゴールの枠に誘導すればそれでいい。
それで十分だと分かっていたシュナイダーは正確に動きタイミングと打点を合わせる事に集中した。

ジワッ…

シュナイダー「(ぐっ…目が…!気にするな、もう関係ない!)」

間の悪い事に汗が目に流れ込みシュナイダーは目を瞑る事を余儀なくされたが、
それでも彼は構う事なく足を振り続けた。どうせもう見えようが見えまいが関係ない。

シュナイダー「(まだかっ…ボールを、蹴った感触は…まだか…!?)」

永遠に感じられる暗闇の刹那、シュナイダーは最後まで不安と戦い続けた。
結局間に合わなかったかも知れない。ひょっとしたら早過ぎたかも知れない。
飛び上がる地点を間違えたかも知れない。無数の不安が彼を苦しめ続ける。


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