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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[126]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/01(土) 00:42:36 ID:???

ゴッ――オオオオッ……!!

まず、そのシュートの軌道はこれまでのように左右に大きくブレる物では無く、ただひたすらに真っ直ぐだった。
ジェット機のエンジン音にも似た効果音を放ちながら、そのシュートは中山の方向へとゆっくりと飛来していく。

ギュウウッ――……ギュンギュンギュンギュンギュンギュンッ!

次に、そのシュートには縦横方向の変化は無い代わりに、時間軸に関して非常に活発な変化を示していた。
即ち――その遅いシュートは、中山の手前に向かうと指数関数的な加速を行いつつ襲来していた。
そして、最後に。

中山「(駄目だ! 俺とて矜持がある! 俺には、鈴仙さんの精神の炸裂を――受け止める義務があるッ!)
――う、うぉおおおおおおおおおおっ!!」

ギュンギュンギュンギュンッ! バギッ…!

このシュートに対しても、やはり優秀な選手であった中山は…最高のブロックを見せて、
鈴仙のシュートを胸で受け止める事に成功するが。

ドゴッ! ……バッゴオオオオオオオオオオオオオオッ!!

中山「ぐ、ぐわああぁぁぁぁああああ……!?」

そのシュートは、中山にとって恐ろしい事に……人体に当たるとその波長を炸裂させるタイプのシュート。
端的に言えば、パワーシュートだった。
まるでフランドールのスターボウブレイクをも彷彿とされる…否。
最終的な速度と精度の面ではそれをも大きく上回ったそれは、中山の身体を意図も容易く吹き飛ばし。

ォオオオオオオオ……ッ! ドオン!!

その背後にある、輝夜の愛蔵していた盆栽の数々を瞬時に、黒色と深緑の粉末へと変えたのだった。


0ch BBS 2007-01-24