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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[218]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/03/03(月) 22:54:10 ID:???
D:いや、ここは勝手に舞台に上がってプレステージの開幕よ! 私の歌を聴け〜っ!!
鈴仙「ええ〜いっ! ここは自分の心で感じたままに物語を動かす時よ〜っ!?」
暫くは大人しく座っていた鈴仙だったが…なんとも、そわそわしてしまう。
どうやら、舞台の裏の方でリハーサルを行っているようで、
大きなテント越しからも、心を躍らせる陽気なトランペットの音や、
リズミカルなドラムの音などが聞こえると、もうどうにもならず……。
タタタタタッ…ドタドタドタッ! バババッ!
鈴仙「いっえ〜〜〜〜いっ! 新参ども、私の美声に惚れろ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
――と、謎のテンションを撒き散らしながら、つい舞台上へと駆けあがってしまうのだった。
しかも、性質の悪いことに……この場の雰囲気に当てられたのは、鈴仙だけでは無かったらしい。
観客「ワアアアアアア!!」「いいぞいいぞ〜!!」「やれー!! 脱げーっ!」「ガハハハハッ!」
リズムに乗った躁の音を聞いた以上、観客達もまたこの飛び入り参加の歌手を歓迎せざるを得ない。
ステージ開始前から惜しみなく浴びせられる熱狂に、鈴仙の躁は、観客の躁は更に激しくなり――。
鈴仙「一番鈴仙! 私の青春っ!!」
ジャン♪ジャジャッジャジャ〜〜〜ン♪
仕舞にはトランペット・パーカッションに加えて情緒的なキーボードの音色。
それに加えて用途不明の弦楽器各種の伴奏が重なり、いよいよプレステージは盛大に幕を開こうとしていた。
ある一点を除いて、全て問題は無かった。 …肝心の鈴仙の歌唱力が如何ほどであるかという、重大な問題以外は。
鈴仙「胸のざわめき〜……♪」
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0ch BBS 2007-01-24