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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[262]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/03/05(水) 23:14:30 ID:vxG2FAQI
――この舞台に立つ少女達は、こう見えてもそれぞれがその道のプロとして恥ずかしく無い実力を持っていた。
始めは困惑からか、その演奏はカオスだったが…次第に、その混沌の中から秩序を見出す事に成功する。
そして、いよいよ演奏がクライマックスに差し掛かる頃には――。
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」「いいぞーコレ!」
「きょ・う・こ! み・す・ちー!」「ルナ姉さーん! 今日も素敵でーす!」「リリカちゃんのしたたかさに安心するわ」
鈴仙「す、凄い……! まるで、最初からこの5人組でライブをやっていたような。
そんな説得力すら感じさせる、まさに迫真の演奏なんだけど――!」
…すっかり、鈴仙達観客は、彼女達の奏でる幻想的で新しい音楽の虜になっているのだった。
***
アナウンス「……以上にて、本日のコンサートは終了となります。
皆さま、御忘れ物の無いよう、お気を付けてお帰り下さい。 ――」
そして、コンサートは若干の波乱と混沌を見せながらも、無事に終了した。
観客達が慌ただしく席を立ち、日常へと回帰していく中…鈴仙は未だ一人でぼぉっと座席に座っていた。
鈴仙「(最初は相性が悪いように見えても、音楽への真摯な気持ちが一緒なら、
最終的には良い演奏になるのよね。 …なんか、サッカーでも言えそうね、コレ)」
今日のコンサートで、プリズムリバー三姉妹と鳥獣伎楽の見せた演奏はまさにそうだった。
互いに全員が、音楽に対してバラバラの信念を持って居ながらも…演奏を通じてその齟齬を修正して、
最終的には素晴らしい団結を身につける。 ――そこに恐らく、上辺のみの友情は必要が無かった。
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0ch BBS 2007-01-24