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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[284]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/06(木) 23:39:03 ID:xVdFpZJ+
★人ごみの中に→ クラブQ ★
クラブ→アリス「な――何よ!? 私を憐れむつもりっ!?」鈴仙「ま、まさかのやぶへびっ?!」

――ところで、アリス・マーガトロイドはこの頃少しだけ不機嫌であった。
理由としては、勿論本業の魔道が上手く行かない、自動人形の開発に行き詰まりを感じている…など、
尋常な物も多分にはあったが――それに留まらず、大きな障害が1つ。 彼女の眼前に現れたからでもある。

アリス「(モリサキっていう外来人と練習ばっかりで、魔理沙が最近、遊びに来てくれない……)」

元々人見知りがちな性格と、人間も妖怪も寄りつかない魔法の森に住んでいる事もあり、
友人が少ないアリスの、それでも数少ない友人とも言える同業(正確には違うが)の霧雨魔理沙。
彼女がここ最近、めっきりと自宅を訪れなくなったのだ。

アリス「(いや、それだけなら良い。 魔法の研究よりもサッカーだ、って言うなら…まあ、分かる)」

しかし、彼女の不機嫌の理由の根本はそこでは無い。
魔理沙が遊びに来てくれないのは寂しい面もあるが――それだけ、家の魔道書を掘り起こされないという事であるし、
個人主義が主の魔法使いにあって、同業者が研究を怠る事もどうでも良い。
また、魔理沙は友人とは言えども親友と呼べるかは微妙だし、他に友人が出来るならばそれはそれと感じている。
アリスは、森崎に嫉妬している訳でも無かった。

アリス「(でも、だからって……私を無視して良い、って事になるのはおかしいでしょうが!?
魔理沙――アイツ、馬鹿なの!? どうして私をぜんっぜん練習に誘ってくれないのよ!?
こないだの紅魔スカーレットムーンズの試合も全く誘われなかったし、
たまに私が気を利かせて、こうしてコンサートのチケットを用意しても断られるし。
別に、サッカーもコンサートも、一人や二人じゃなくても出来るでしょうが……!?)」


0ch BBS 2007-01-24