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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[308]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/03/07(金) 23:22:13 ID:Ie2dS3fs
今や魔女の実験場と化しているそこに、貴族の嗜好品はあまりに場違い過ぎた。
レミリアは要領の得ないパチュリーの回答に、はぁと肩を竦ませながら。
レミリア「ことこの陰惨な場所については、野兎の生き血の方が余程甘露というものだわ。 ――ねぇ?」
鈴仙「ひ、ヒイィッ! 私の血は美味しくありませんッ!?」
仕方なしやと、隣の鈴仙をからかって遊ぶことに興を見出したようだ。
そうして、鈴仙がレミリアのからかいや、小悪魔達の奇異な目線に晒される事小一時間。
パチュリー「出来たわ。 魔法薬なんて、時計塔を出てから幾千霜…と言った所だったけど。
意外と、要領は単純なものね……。 ――まぁ、簡単な薬品にしたから、当然かしら?」
パチュリーの秘薬は、漸く完成したようだ。
梯子から降りて、鈴仙達の前に寄ったパチュリーは、どこか得意気な顔で、
フラスコに入る青く澄んだ液体を胸の前に掲げて見せつける。
パチュリー「さて。 後は試薬なんだけど――」チラッ
レミリア「……」チラッ
そしてそれと時を同じくして――パチュリーとレミリアの視線もまた、
いよいよと言わんばかりに鈴仙へと集まっていく。
まるでこれが、既定の路線であると言わんばかりに。
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0ch BBS 2007-01-24