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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[320]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/03/08(土) 00:23:52 ID:QfpZjBP2
★パチュリーの薬・レベル1→ スペード6 ★
スペード・クラブ→鈴仙「うん、飲みやすかった。 …それだけ?」パチュリー「それだけ」ただの栄養剤だった!
鈴仙「うん……美味しかった」
――何時の間にか、味の感想を述べていた鈴仙だった。
パチュリーはそんな、小学生並みの鈴仙の感想を聞いて…。
パチュリー「そう。 ならきっと……成功ね」
レミリア「えっ、それだけで成功なの? もっと面白い効果があると思っていたのに」
パチュリーは意外にも、満足気に頷いた。
まるで、その感想こそが始めからの目標であったかのように。
当然、もっと面白い物を見に来たレミリアにとっては、そうした展開は面白く無く、
年相応の少女のように頬をむくらませるも、パチュリーは動じない。
パチュリー「……千里の道も、一歩から。 最初から、大がかりな薬を作ろうなんて考えちゃあいないわ。
それに、今の薬だって地味だけど。 人妖の身体に含まれるオドを活性化させる効用を持つ、れっきとした『魔法薬』だし」
鈴仙「えっ、じゃあ。 何かこれから効用があったりするんですか? 例えば――私も魔法使いになれたりとか!」
パチュリー「…無理ね。 荒地に水滴を一粒落としても、そこから木の芽は出て来ないように。
この程度の薬じゃあ、『ちょっと元気になれたかな?』……程度の効果しか現れない筈よ」
鈴仙「で、ですよねー(でも、別に今の私だって妖力を籠めれば弾幕だって作れるし。
落ち着いて考えれば、魔法使いになってもあんまし変わんない気もする……)」
鈴仙の期待に対しても、パチュリーは当然のように首を横に振る。
どうやら鈴仙やレミリアのような素人が考えるよりも、魔道というのは奥深く。そして、困難な学問であるようだった。
*特に何も起きませんでした。
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0ch BBS 2007-01-24