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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[388]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/09(日) 00:20:43 ID:a4qR9OM6
原初的な恐怖を感じた輝夜は大人気なく、永琳をもフル活用した状態でセービングに臨むも。

永琳「(まさか、一度目で枠に入れて来るなんて! この子、中山君が離れてから、
萎縮するどころか更に成長……!?)――あああっ!?」

ギュウンッ! バシュッ! ズバアアアアアアアアアッ!

――ほぼ無限の組み合わせが存在するその軌道の変化は、
さしもの永琳であっても、コンマ0.1秒の間では計算し切れなかった。
シュートは惜しくも永琳の頭上を飛び越えて再びカーブし、見事ゴールネットの中央へと突き刺さる。

鈴仙「……? は、入って、る……!?」

――鈴仙は奇しくも、その場面を見る程に心の余裕が無かった。
このシュートが入る期待をそもそもしていなかったし、
蹴りそこないでも、まさかこれまでの威力が出せるとは思っていなかった。

てゐ「(――す、凄い。 こりゃあ、間違い無く――お師匠様の爆宙アポロや、吸血鬼姉妹のノン・レッドサンや、
495年の波紋をも上回っている! そんな、選ばれた者しか撃てないレベルのシュートを……まさか、あのうどんちゃんと
ついでに私が撃てるなんて…!?)」

てゐはむしろ、シュートを決めた事に対する喜びよりも、驚愕の方が大きかった。
これまで、強者の専売特許と思われていた最強クラスのシュートを――いや、それをも上回るシュートを――
二人掛かりであるとは言え、完成させる事が出来たのだから。
これは、万年にも達するかと思われるてゐの長い長い生涯の中でも、恐らく初めての経験だった。


0ch BBS 2007-01-24