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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[419]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/09(日) 20:08:34 ID:a4qR9OM6
B:「私が凄いんじゃないです。 これは、てゐとの協力の結果です!」永琳とてゐに向かって話す。

鈴仙は、本心からそう思って答えた。
このシュートを撃てるようになったのは、決して自分の実力では無い。
てゐが自分にずっと付き合ってくれて、その結果、この大技が完成したのだと。
永琳はそんな鈴仙の答えを聞いて――。

永琳「本気でそう思ってるなら、ウドンゲ。 貴女はまだまだ二流のようね」

鈴仙「――えっ」

鈴仙の予想の数倍も冷淡に、そして厳かな口調で返す。
しかし、それには永琳なりの親心から来る忠告だった。

永琳「これまでは、貴女のそういった謙虚さというか……卑屈さは。
貴女の身の丈に合った行動として相応しかったし、実際にそれで好感を持てた人妖も多かったと思うわ。
――だけど、あのようなシュートを撃てるように『なってしまった』以上。
貴女は――『強者』の牛耳る世界へと、足を踏み入れざるを得なくなる」

鈴仙「きょ、強者……ですか」

永琳「ええ。 もしも貴女が、これまで通りの平穏を望む…というならばともかく。
こうして練習を重ね、より強くなりたいと願うならば――貴女は多かれ少なかれ、その自覚を持たなくてはならない。
強者とは、決して華やかで美しいだけの物では無いのよ」


0ch BBS 2007-01-24