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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[448]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/10(月) 23:56:10 ID:???
★スーパーサボリバトル→ ダイヤ6 ★
ダイヤ→「これで完璧にサボ…」映姫「少し耳が遠いのでお聞きしますけど。 サボ…何ですって?」上司が何とかしてくれた!

小町「(フッ、そう来ても構わんよ……むしろ僥倖さね――)ああ、注射しとくれよ? 腕にブスリと」

鈴仙「(な、何この余裕……!?)――え、ええ。 やってやろうじゃない!」

小町の挑発的な態度を見て、鈴仙は少しの戦慄を覚える。
まるで、鈴仙がこの手を取るのを読めていたかのような余裕っぷり。
元々マイペースな性格で有名な死神ではあったが、これは少しおかしいのではないか。
だがしかし、そうは思いつつも他に有用な撃退策が思いつかない鈴仙は。

鈴仙「(…そう。 注射さえ出来れば、師匠から護身用に貰ったこの強力麻酔薬で眠らせて。
そのまま、閻魔の法廷のど真ん中っていうスイートルームで、お寝んねさせてあげるんだから――!)」

強い意志を持って、右手に持った注射器に力を籠めて、一歩一歩足を進める。
そしてそれこそが、小町の意図通りの行動だった。

小町「(へへっ、来たね! だけど……あたいの場所にゃ、永遠に届かせないよ)」

タッ、タッ、タッ、タッ……

鈴仙「(……あ、あれっ!? 全然距離が縮まらないんだけど…?)」

鈴仙が異和感を感じたのは、比較的すぐだった。
自分と数メートルしか離れていない小町に対して、鈴仙は歩けども走れども辿りつけない。
まるで狂気の瞳に自分自身が当てられてしまったかのような不可解な体験は、
鈴仙が小町の方向へと向かい続けている限りずっと続いた。


0ch BBS 2007-01-24