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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[464]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/03/11(火) 22:51:49 ID:???
H ボロボロのサッカーボールの話する
鈴仙「(――あっ、そういえば)」
鈴仙はここで思いつく。
この世のあらゆる叡智を超越した存在である閻魔〈ヤマ〉であれば、
自分の探し物についても、的確な相談をしてくれるのではないかと。
鈴仙「あのう、閻魔様……」
映姫「――名前でも良いですよ。 今の私は非番ですから、むしろその方が助かります」
鈴仙「(非番って。 一気に俗な感じになったなぁ…)――で、では映姫様。
もしご存知でしたら、「ボロボロのサッカーボール」について、御心当たりはないでしょうか…?」
映姫「ボロボロの、サッカーボール……?」
それまでは静謐を体現したように厳かな様子で立ちつくしていた映姫は、
鈴仙の質問を受けると、仕事モードから非番モードへと切り替えたのだろうか、
柔らかな様子でふむ、と考え込むような態勢を取る。
しかし、非番と言えども映姫の途轍もなく真面目な性格はどうやら地のようで、
傍から見ている鈴仙が申し訳なく思うほどに悩み込んでいた。
鈴仙「あっ……そこまで無理なさらなくて大丈夫ですよ? 別に、少し探しものについて聞いただけですから!」
長々と説教を行う映姫も怖いが、こうして自分の為に必死で考えてくれる姿もまた、
ある意味では恐ろしいというか、心理的に大きなプレッシャーを感じる。
もの凄い上司に、簡単な雑用を押しつけているようなその後ろめたさを感じながら、鈴仙は慌てるも。
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0ch BBS 2007-01-24