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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[485]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/03/11(火) 23:57:26 ID:lIYeViSg
★第一層 魔法の森→ ハートQ ★
Q→アリス「あら、ひょっとして貴女…私と友達になりたいとか?」

漂う瘴気を狂気で打ち消しつつ、鈴仙は深い森の奥へと進む。
その道中には妖怪化した茸や巨大な昆虫も含まれてはいたが、
鈴仙にとって、その程度の妖怪は弱小にも満たない。
指先から放たれる赤い銃弾が、それぞれを一撃で薙ぎ払っていく。

鈴仙「(あれっ……おっかしいなぁ。 そろそろ森を抜けれる筈だったんだけど)」

――ここで問題になるのは、鈴仙の方向感覚だった。
とはいえ、鈴仙は特別方向音痴という訳では無い。
単純に、魔法の森から溢れる魔力が方位を狂わせ、
そして鬱蒼と生い茂る木々が、道程の判別を不可能にしている事が原因であった。

鈴仙「う〜ん、この程度の瘴気は何とかなるとはいえ。 流石にちょっと疲れてきちゃった」

小一時間ほど歩いてはみたが、やはり先は見えて来ない。
いい加減今日は帰ろうかとも思ったその時。

鈴仙「(あれっ、ここは随分と空気が穢れて無い。 ひょっとして――誰かの家かしら?)」

鈴仙の視界は開け、一転してのどかな森林に立つお洒落な西洋風の一軒家を見つける。
その家は全体的に明るい配色で、客人を明るくもてなす空気を醸し出しているが…。
当然、こんな物騒な森のこんな場所までやって来る人妖は稀であろう、人気は全くない。


0ch BBS 2007-01-24