※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[608]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/03/16(日) 01:26:20 ID:Ph9WchIQ
A:いや、このアイテムは重要そうだ。 持っていく!
鈴仙「いやぁ……これは関わらない方が吉かしらね……」
鈴仙は最初、この布切れを捨て去ろうと決意した。
ただでさえ、危険なマジックアイテムが多く眠っている幻想郷において、
わざわざ自分がその一つを掘り起こす必要は無い。
自分だけに危害が加わるのならまだしも、周囲の者から果ては幻想郷一帯にまで悪影響を及ぼすような、
とんでも無いアイテムの可能性もあるのだから……そうした物は、むしろ焼き払ってしまった方が良いくらいだ。
鈴仙「(さっきの声が、付喪神化しつつある布切れの物だったとしても、
彼らは使える物を放置されるのを嫌う訳であって、壊す分には怒らない筈だったから。
ここはせめて、私の弾丸で――)」
…しかし、鈴仙がその布切れを燃やしつくそうと構えたその時。
彼女は再び、その布切れからの声を聞いた。
――まつやまくん……すよう……に…――
その声は、先程の呪詛とは異なって――とても優しく、暖かな声だった。
鈴仙はふとその布切れを手に掴み、その端切れを見ると……そこには赤い糸での刺繍があった事に気づく。
「I L■■E ■OU」
鈴仙「…英語ね(赤い糸でさりげなく施されているのを見るに、本来の単語は恐らく――)」
後悔、憤怒、失望、絶望で埋め尽くされたその物体には、
しかしそれ以外にも、何か暖かい物を含んでいるように思える。
丁度、泥に汚れながらも鮮やかな赤を保ち続けた、この刺繍の文字のように。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24