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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】


[63]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/02/25(火) 22:59:49 ID:???
――輝夜と妹紅が漫才を繰り広げながら、チームメイト達はそれぞれ身支度や帰り支度を済ませている。

佳歩「さ、帰りましょ鈴仙さま!」

てゐ「ぬわ〜ん、今日は久々に疲れたねぇ」

鈴仙「そうね……」

パスカル「? まだ疲れが抜けないかい、レイセン?」

鈴仙「うーん。 なんというかね。 なんか、今日の試合も不完全燃焼だったなぁ、って…」

鈴仙も始めはぼおっと、熱気がまだ消えない初秋の空を見上げてはいたが…。
友人達の声を聴いて、もそもそと帰り支度を始める。

鈴仙「(――うーん。 しっかり練習はしてると思うけど、これから…どうすれば良いんだろう。
今日の試合も失敗ばかりだったし。 正直、これから何をやっても不安な気がする。
こんな時は中山さんにでも相談しようかな…って思ってたら、中山さんは独りで先に行っちゃうし……)」

佳歩「鈴仙さま。 …やっぱり不安そう」

てゐ「何かあったら、何時でも相談しなよ〜? うどんちゃん、メンタル弱いし」

鈴仙「…よ、弱くないってば!?」

パスカル「(と、突っ込みをしている時点でどうなんだ…?)――ま、まあ。 次の試合に、最高のプレーするしか無いさ」

頑張った割には、試合であまり活躍出来ないから。 
練習した成果を、観客達や永琳に認めてもらえないから。
活躍しても、次に活躍出来ないとどうなるかが不安だから。
……その全ての理由が、我ながら子供っぽいと思えた。鈴仙は、自分の内の感情を全て吐き出す程子供では無かったし、
何より、プライドが高かった。 ……鈴仙の卑屈さは、自分のプライドを守る為だったから。


0ch BBS 2007-01-24