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【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
[685]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/03/16(日) 21:33:02 ID:???
コンコン
鈴仙「――し、失礼します」
パチュリー「ええ、入りなさい」
何時に無く優しいパチュリーの声に、鈴仙は戦慄するも……。
意を決して、図書館の最深部、ただでさえ薄暗い空間のとりわけ薄暗い場所にある扉のドアをガチャリと開く。
すると、そこには――。
パチュリー「……良く来たわね、鈴仙。 我が真理を極めし弟子よ」
普段の服装を基調として居ながらも、しかしそれよりは大きな格調を感じさせる夜色のローブをゆったりと身に纏い、
その上に四隅に月と星の装飾があしらわれている、薄紫のショールを身に纏った。
本で読む伝承そのものとは違うが――やはり『魔女』というべき礼装に身を包んだパチュリーが居た。
鈴仙「えっ…どうしたんですかその服? まさか――買ったからお披露目したい、とか?」
パチュリー「――違うわよ。 ……だけど、もう、貴女には分かっているんじゃなくて?」
普段の掠れたような声とは少し違う、艶っぽい彼女の声を聞いた鈴仙は、
彼女が決してふざけてこうした格好をしている訳ではないという事を確信する。
――恐らくは、これが彼女の……「魔法使い」なりの、儀式の一つなのだろう。
そして、それが分かった上で鈴仙は……。
鈴仙「(ど、どうしよう……!? 今、このままパチュリーさんにノリを合わせたら、
何か色々と引き返せないような気がするんだけど――!?
……でも、だからと言って逃げだすのも申し訳ないし、そこまでの事情じゃあ無いとは思うんだけど。
ど、どう言い返せば良いのかしら――?)」
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0ch BBS 2007-01-24